運送業界の最大懸念だった「ドライバー不足」は2021年どうなったのか
運送・配送業界の方と話す機会があるたびに、「人手不足」という言葉があまり聞かなくなりました。
コロナ禍以前は、物流業界の最大の問題とまで言われていたのに、世の中とは変化するものですね。
しかし、数字ではどうなのだろうかと興味を持って調べてみました。
以下の話は専門的な知識があって話すわけではありません。一つのご参考ぐらいにとどめてください。
愛知県の自動車運転職業の求人倍率についての数字
上記の疑問を持って、ネットで調べたところ、愛知県のトラック協会さんで、下記のような記事がありました。
自動車運転職業の求人倍率状況について(令和3年7月)
ですが、肝心の資料がリンク切れです。(後日修正していただき、今は閲覧できます。)
仕方ないので、おそらく元情報である愛知県の労働局さんのサイトから、「令和3年7月分(2021年7月)の雇用情勢」
という表を見てみます。
雇用情勢の図を抜粋した下記の図の赤丸のついたところが、おそらく大まかにトラックドライバーさんの有効求人倍率と言えそうです。(詳しくは、輸送・機械運転の職業の中の自動車運転の職業で、バス運転手さん、乗用自動車運転手、貨物自動車運転手、その他の自動車運転の職業なので、トラックではないドライバーさんも含まれます。分類の資料はこちら)
その数、
3.18
です。
国土交通省が出している、「トラック運送業の現況について」という資料によると、平成30年1月の時点で
2.76
だったので、むしろ上がっているわけなんですね。
ちなみに、有効求人倍率とはすごく平たく言いますと、この数字が高いほど人を募集するのが難しい、応募者の数より求人のほうが多いという数字になります。
愛知県では全産業では「1.07」なので、「3.18」という数字は他の職業に比べて相当高いといえます。
後日訂正 やはり有効求人倍率は下がっていた
9月9日に上記の記事を書きましたが、9月16日(今日)訂正します。
愛知県トラック協会さんが資料を修正してくれまして、それを見ますと令和元年(2019年)のドライバーの有効求人倍率は
5.84
だったそうでして、5.84 → 3.18なので、大幅に下がっているといえそうです。
ただ、全産業においてはやはり高いほうか。
所見
ODIN リアルタイム配送システムのお客様や配送業界の方とお話すると、
「コロナ以降、ドライバー不足が問題というより、仕事が少ないほうが問題。」
というお話が多いですね。
が、ドライバーさんが足りないところでは依然として足りず、足りているところでは足りているということでしょうか。おそらく、個人宅への配送はコロナ禍で伸びているので、そちらでの求人件数が多いのではというのが推測です。
業界の問題を受けて
仕事が足りない、という問題も、ドライバー不足という問題も、効率化ということを避けては通れません。
ODIN(オーディーン) リアルタイム配送システムでは、配送業のコスト削減・利益アップを目標にシステムを作っています。
ぜひ、この機会に
「ドライバー不足解消」
「利益減少に対する対策」
としてご検討いただければ幸いです。