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運送会社の人手不足倒産を防ぐ!
5つの対策

By 2026年8月20日No Comments
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5つの対策

「運送業の人手不足倒産が増えている。」

前回の記事「どうして運送会社は人手不足で倒産するのか?」では、運送会社が人手不足で倒産してしまう5つの理由をお話ししました。道路貨物運送業の2025年度の倒産は321件、そのうち人手不足を要因とする倒産は55件、全体の12.5%でした。(帝国データバンク)

さて、ここまで読まれた方は、こう思われたのではないでしょうか。

「理由は分かった。

それで、うちはどうすればいいの?」

その通りです。理由が分かっても、明日も配送に出なければいけません。

この記事では、10年以上運送会社のコンサルタントをしていて、多くの運送会社さんを見てきた筆者が、人手不足倒産を防ぐための5つの対策を解説します。

先に、結論を書いておきます。

人手不足倒産を防ぐ方法は、「人を増やすこと」ではありません。「人が増えなくても回る会社にすること」です。

なぜかというと、人はすぐには増えないからです。募集を出して、面接して、採用して、研修して……と数えていくと、どんなに急いでも数か月かかります。しかし、資金繰りはそれを待ってくれません。

 

ですので、これからお話しする5つは、全部「今いる人と今ある車で、どうするか」という話です。

男の人がパソコンと向き合っている

対策① ドライバ―のモチベーションを上げる

意外に思われたかもしれません。

耳の痛い質問かもしれませんが、あえてお聞きしましょう。

「御社のドライバ―さん、100%の力で走ってますか?」

これ即答でイエスと答えられる管理者さんは中々いないはずです。
現実としては残念ながら手を抜いているドライバ―も中にはいますし、それに影響されて手を抜いている人も多くいるのです…。

そこで、位置情報をリアルタイムで全員が見られる、かつ管理者が履歴を見ることができるシステムの導入をお勧めします。

筆者の経験からすると、この効果は絶大です。そのため、一番目の対策に挙げています。

見られている、という意識は人を変えます。

ある産業廃棄物関連事業の会社では位置情報管理でドライバ―が早く帰ってくるようになり、それまでは20時ごろにしか閉められなかった事務所が、18時には事務所を閉められるようになりました。2時間も早くなったのです。

「いや、ドラレコ or デジタコはついているよ。」

という会社さんもあると思いますが、そのデータは簡単に全員が見ることができていますか?

GPSデータは事故の時や調べたい時だけ管理者が見る、という体制の会社さんも多いと思います。

しかし、常時、全員が見ることができる、というところに効果があります。

ドライバ―は横のつながりも強いものです。皆さん同僚には

「できないヤツだ。」

とは思われたくないものです。また、遅れている人がいれば手伝いたいという助け合いの心を皆さん持っています。

愛知県にある工業油脂の配送の会社さんではドライバ―同士で位置情報を見ることができるようになってから、ドライバーの帰ってくる時間が1時間半早くなったそうです。また、お酒の運送をしている会社さんではお互い助け合うようになり、社員の仲が良くなり、モチベーションアップにつながったそうです。職場の人間関係がよくなることはいいこと、ということに異論がある方はいないでしょう。

 

これは人を増やさなくても、明日から効く対策です。

スマホ型であれば、明日から導入できるシステムもありますので、手軽かつ安価に導入できます。

対策② 車1台あたりの稼働率を上げる

運送業は固定費が大きい商売です。

トラックのリース・ローン、車庫、保険、税金、整備費。これらは、トラックが走っても走らなくてもかかります。

 

つまり、トラックが1台遊んでいるとい

うことは、その1台分の固定費をまるまる捨てているということになります。

運送会社の人手不足倒産を防ぐ5つの対策 | ODIN リアルタイム配送システム

仮に大型トラック1台の固定費を月40万円とすると、

1台 × 月40万円 × 12か月 = 年480万円

このお金が、トラックが動いていなくても出ていきます。

「うちは全部走らせてるよ」

と思われるかもしれません。しかし、「走っている」と「積んでいる」は別の話です。帰り便が空、午後は積載率3割、という状態は珍しくありません。

人が足りないときこそ、車を減らして残りに寄せる、という判断も要ります。人が2人減ったのに車を10台のまま置いておくと、固定費だけが残ります。

整備費は「壊れてから」より「壊れる前」のほうが安い

前回、大型トラックのエンジン交換で約700万円という例を出しました。

大きな故障が1回出ると、修理代金だけでなく、その間その車が稼ぐはずだった売上も消えます。ダブルパンチです。

ですので、定期点検を「コスト」だと思わないほうがいいと思います。

年3回 × 5万円 = 年15万円の点検で、700万円の故障が1回減るなら、それは十分に元が取れます。

それともう一つ、車両ごとの修理履歴を残しておくことをおすすめします。

「この車はそろそろ替え時だ」という判断が、勘ではなく数字でできるようになります。整備工場さんの請求書をファイルに綴じておくだけでも、ずいぶん違います。

対策③ 配送ルートをなるべく短くする

人手不足の中で、大事になってくるのが配送ルートです。

同じ件数を配るにしても、遠回りしているルートと、無駄なく回っているルートでは、ドライバーの負担も会社の原価も大きく変わります。

「そんな、遠回りだなんて。こちらは配送のプロなんだから、それは大丈夫だよ。」

そうおっしゃるかもしれません。

たとえば、1日あたり1km余分に走っている車が10台あれば、会社全体では1日10kmのムダになります。これが月20日続けば200kmです。燃料代だけでなく、車両の消耗、残業時間、事故リスクも増えていきます。ほんの少しのムダが積もってボディーブローのように効いてくるのです。

では、どうやって短くするか。2つあります。

計画時点で配送ルートを短くする

1つ目が、配送ルートを組む時点で短くする方法です。

10人のドライバ―がいて、配送計画を組むと、そのルートが最短かどうかというのは実はものすごい量の計算が必要で、答えが出ない問題と言われています。

そのため、人が組むより、システムに任せたほうが良いところです。システムは1万通りのルートから最善の道を出すことができます。(ただこれも最短とは言えない可能性はもちろんあります。)

ある食品配送の会社さんではルートを見直すことで、配送を月に10件増やすことができた、と言います。

また、システムを選ぶ場合は左回りのルートが選べる「左寄せ」の機能があるものを選ぶとよいでしょう。ある運送会社の社長さんは

「右折ルートだと1ルート5分~10分くらい変わってくるので、その積み重ねは物流会社にとって致命的になります。」

と仰っていました。

実際に走ったルートを確認する

次は実際に走っているルートを地図上で見えるようにすることです。配車表だけを見ていても、どこで遠回りしているのか、どこで同じ道を何度も走っているのかは分かりません。

実際の走行履歴を見ると、
「ここで納品時かなり待たされた。」

とか

「休みをここで取るしかなかった。」

などの現場の事情が見えてきます。
そうすると、走行ルートの分析ができてきて、この納品先では思っていたより時間がかかるから、後に回そうなどの判断ができるようになります。

こうしたムダを一つずつ減らしていくと、1台あたりの配送にかける時間を効率化できるようになります。

対策④ 新人が早く一人前になる仕組みをつくる

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配送業務は属人化しやすいものです。

ベテランなら「この順番で回れば早い」「この道路は朝混む」「この顧客はここに停める」と知っていますが、新人さんはそれを知りません。だから多くの運送会社さんで、先輩ドライバーが同乗して教えるという研修をしています。

私の知っている会社さんでは、1か月ぐらいこの同乗の指導を行うところが多いです。

ここで、少し計算をしてみてください。その1か月の間、

先輩ドライバー1人 + 新人1人 = 2人で、1人分の売上

です。一人あたりの人件費を月30万円とすると、30万円が余分にかかっている計算になります。しかも、その1か月で辞められたら、まるごと消えます。

これを2週間にできれば、15万円です。年に4人採用する会社さんなら、年60万円違います。

 

新人が覚えなければいけないことを、分けてみます。

運転技術 ―― これは教えるしかありません

荷積み・荷卸し・積付け ―― これも教えるしかありません

ルート、配送順、納品先ごとのルール、駐車場所、時間指定 ―― これは書き出せます

実は、量が一番多いのは3つめです。なので、これを早く覚えられる仕組みがあれば、新人が早い時間に戦力になります。

「この店は裏口から入る」「ここは9時前に行くと怒られる」

などの情報をアプリや運行指示書に細かく書く、などで新人が即戦力になった実例があります。

まとめ

6つ並べます。

  • 対策① 一人あたりの売上を上げる
  • 対策② 車1台あたりの稼働率を上げる
  • 対策③ 配送ルートをなるべく短くする
  • 対策④ 仕事量を均等にして、悪循環の入口を止める
  • 対策⑤ 新人が早く一人前になる仕組みをつくる

こうして並べてみると、5つとも同じようなことを言っているのがお分かりいただけると思います。

「人を増やす」ではなく、「人が増えなくても回るようにする」

ということです。

そして、この5つはどれも、明日いきなり全部はできません。ですが、どれか1つは今週から始められます。

いかがでしたか?

人手不足倒産を防ぐために何をすればいいかが、お判りいただけたでしょうか?

まだ前回の記事を読まれていない方は、下記の

「どうして運送会社は人手不足で倒産するのか?」

どうして運送会社は人手不足で倒産するのか?5つの理由

「配送の時間短縮を実現する方法とは?物流現場の改善策を徹底解説」

配送の時間短縮を実現する方法とは?物流現場の改善策を徹底解説

も参考にして頂ければと思います。

 

また、人手不足倒産を防ぐために

「新人ドライバーの即戦力化」

「人・車が少なくても売り上げが上がる仕組みづくり」

が必要です。

ODIN リアルタイム配送システムではこの2つを実現することが可能です。

実際にその効果を体験した会社さんの体験談が下記にあります。

こちらもどうぞ参考にしてください。

「配送計画効率化により走行距離30%アップ・配送時間は22%減【工業用油脂配送】」

ドライバーが1時間半早く戻ってくるようになった【工業用油脂配送】

「配送未経験者が即戦力になり衝撃を受けた。人手不足を解決できる。」

配送未経験者が即戦力になり衝撃を受けた。人手不足を解決できる。

「業務状況が可視化されドライバーの残業時間削減【産業廃棄物関連業】」

業務状況が可視化されドライバーの残業時間削減【産業廃棄物関連業】

 

 

※出典

「帝国データバンク「道路貨物運送業」の倒産動向(2025年度)」

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260409-trucking-br25fy/

※トラック価格・修理費・初任運転者への指導時間などの数値は、前回記事「どうして運送会社は人手不足で倒産するのか?」に出典を記載しています。

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