トラックドライバーの残業実態

厚生労働省 サービス残業調査票
厚生労働省による「自動車運転者の労働時間等に係る実態調査」(令和2〜3年度)では、トラックドライバーの平均拘束時間は1か月約234時間で、平均労働時間は約207時間と報告されております。さらに、さらに、サービス残業(いわゆる“無賃残業”)も多く、月平均13.5時間という結果が出ています 。 (※1)一般の会社員の総拘束時間は月間約180~200時間とされているため(※2)、こうした数字を見ると、トラックドライバーは他業種に比べて明らかに長時間労働を強いられており、健康・安全面にも大きなリスクがあると言えます。
なぜ、トラックドライバーは残業が多いのか?
荷待ち・手待ち時間の発生
国土交通省の調査では、荷物の積み下ろし時に出発前後の待機があり、1回の運行で13.5時間前後の拘束になることも報告されています。(※3)
急な配送依頼・ルート変更
突然の配送依頼や時間帯指定により、予定通りに仕事が進まず、残業や待機が増える傾向にあります。(※4)
人手不足
運送業界は慢性的な人手不足で、少ないドライバーで多くの仕事を回す必要があるため、労働時間が自然と増えてしまいます。
時間外労働削減による運賃・労働市場への影響
時間外労働の上限規制により、輸送能力が縮小し、人件費も上昇しています。
そのため、多くの運送会社では運賃の見直しが避けられず、値上げの動きが進んでいます。
一方で、単なる価格転嫁は顧客離れのリスクもあるため、IT活用や付加価値のあるサービス提供による差別化が求められるようになってきています。
残業を削減するためのポイント
荷待ち時間の見直しとルール化
荷主との契約で待機時間の上限ルールを明確化。手待ちが発生した際は即時帳票処理する仕組みが必要です。
配送ルートとスケジュールの最適化
ルートをAIやルート最適化システムを活用して効率化。配送先の近接性・交通状況を加味することが重要です。
リアルタイム情報の共有
無線・スマホで配送状況や位置情報をリアルタイムに共有し、急な変更にもスピーディに対応します。
人員計画の見直し
配送需要に応じた人員配置を行い、繁忙期には契約または派遣のドライバーを追加。人手不足の解消が残業減の近道です。
ODINリアルタイム配送システムでできること
ODIN リアルタイム配送システムとは?
ODINは、中小~中堅規模のBtoB配送業者向けに開発されたクラウド型配送管理システムです。ドライバー用スマートフォンアプリとweb上の管理画面で配送の効率化をし、残業時間削減効果が見込めます。
ODINでできる主な機能
動態管理:GPSでドライバーの位置と動きをリアルタイム追跡
配送計画:AIによるルート最適化と、最も効率的な配車が可能
進捗・実行管理:予定と実績を比較し、遅延や荷待ちの可視化
運行日報の自動生成:報告書作成の手間を大幅に軽減
実際にODINで残業時間を削減した事例:「エコプランニング様」
帰社時間や残業時間が明快になり、分担すべき業務も共有
配送ルートがAIにより最適化され、無駄な走行時間や待機が削減
ドライバーがどこにいるか、何をしているかがリアルタイムで可視化され、無駄な待機や非効率な動き、さらには“さぼり”の有無も含めて正確に把握できるようになりました。
結果「残業が改善されて、以前は、事務所に戻ってくるのが18~19時ごろになったり、遅いときに
20時ごろになることもありましたが、今は、渋滞などがあっても18時ごろには帰って来るようになりました。」と喜びの声も上がっています。
(エコプランニング様の記事はこちらから)